マビノギモバイルに、ホラー・ミステリーゲームの要素が?!

네오필

マビノギモバイルに、ホラー・ミステリーゲームの要素が?!

マビノギモバイルに、21年前の怪談に登場した幽霊が公式イースターエッグとして実装されていた――そんな事実をご存じでしょうか。

かつては恐怖の記憶だったものが、今では思い出の名所に変わった出来事です。長く続くゲームだからこそ生まれる、ユーザーとの特別なつながりをよく示した一例だと感じます。


2004年、キアダンジョンに幽霊が現れた

発端は2004年、マビノギのオープンベータ時代にさかのぼります。当時、キアダンジョンでは、正体不明のキャラクター2人が壁の内側に現れるという奇妙な現象が報告されていました。

そのキャラクターたちは、ユーザーが選べない外見をしており、焦点の合わない真っ赤な瞳まで備えていました。しかも、一部のユーザーにしか見えないとされ、その点が不気味さをいっそう際立たせました。

うわさは瞬く間に広がり、ついには新聞の見出しに「マビノギ幽霊」が載るほど、社会的な話題にまで発展しました。


開発チームも怖かった、バグの本当の結末

2016年、当時ディレクターだったナクが、この事件の後日談を明かしました。

結論からいえば、やはりバグではあったものの、正確な原因は最後まで特定できなかったそうです。

開発チームが取った対応は、そのダンジョンサーバーを丸ごと閉鎖することでした。ディレクター本人も「怖くて死にそうだった」と語るほどで、この一件は開発チームにとっても割り切れない後味を残すミステリーだったようです。


21年後、幽霊はイースターエッグとなって帰ってきた

2025年、およそ8年の開発を経てリリースされたマビノギモバイルのキアダンジョンに、あの2人のキャラクターが再び姿を現しました。

ヘアスタイルから服装まで、見た目は原作そのまま。ですが、本当に注目すべきは演出の仕方にあります。

このキャラクターたちは、たき火が消えている時にだけ見え、ユーザーが火を起こした瞬間、そのまま姿を消してしまいます。単なる再登場ではなく、原作怪談の不穏な空気を意図的に継承した演出だといえるでしょう。


ユーザーコミュニティが先に見つけ、聖地になった

このイースターエッグの存在が知られたきっかけは、お知らせや開発者ノートではなく、あるユーザーのコミュニティ投稿でした。興味深いのは、すでにこの場面を目撃していたユーザーがかなりいたにもかかわらず、その多くが「たまたまマッチングした別のユーザーだろう」と受け取り、そのまま通り過ぎていたことです。

つまり原作怪談の構造――「気づかなければそのまま見過ごしてしまうもの」まで再現していたわけです。その後、キアダンジョン1-3のたき火の前は、昔の怪談を覚えているユーザーたちがわざわざ足を運び、スクリーンショットを残す思い出の名所になりました。

もし誰にも気づかれなかったとしたら、どれほど言いたくてたまらなかったのでしょうか。


恐怖がロマンになるまで

かつては原因も分からず、サーバーを丸ごと閉じなければならなかったバグが、21年を経て、開発者とユーザーが一緒に笑って振り返れるイースターエッグへと生まれ変わりました。

長く続くゲームIPが、世代を越えてユーザーと共通の思い出を分かち合えること。マビノギが持つ物語資産の強さを、あらためて感じさせる出来事でした。